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2014.06.11 Wednesday  | - | - | - |
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2008年度 NPO法人京田辺シュタイナー学校 高等部卒業演劇「The STAR'S GIFTS(スター・ギフト)」が終わった。

 去年の冬休みから動き始めていた、卒業演劇の名を持つ壮大なプロジェクトは2日前の海の日に無事終わる事が出来ました。自分の夢を描くためクラスから去って行ったクラスメイトがいたり、松葉杖で教室に現れる強者がいたり、学校に寝袋を持っての泊まりだったのに、そのまま貫徹する事になったり・・・・大道具が本番一週間前にやっと完成したり・・・・劇の制作過程が既にドラマチェックすぎました。



 私は今この学校で言う、12年生です(高校3年生=17歳)。4年前、8年生だった時にも卒業の意味の演劇をやりましたが、今回とは深みが違います。なんと言うんでしょう、今回の「スター・ギフト」は自分との戦いが多かったです。どうしても感情の表現がうまくいかず、思っているんだけどそれを動きで見せれないと言う所でかなり悩みました。悩むとどうしようもなくなっていまい苦しんでしまいます。そんな時に支えてくれたのが、共に同じ目標に向かって、自らも悩んでいる仲間たちでした。

 最初はこれまでと同じように、既成のものを使おうと思って、いろいろと探していましたが、自分たちのクラスのカラーが出せる作品に出会えなかったのです。候補はあがってくるのですが、その中から選ぼうとすると詰まってしまいました。そこで私たちは、上の学年(2年前に卒業演劇「テンペスト」を上演)がさっさとあきらめた創作という道に進む可能性を考えました。

 可能性が見えていたら即行動に移しました。生徒の一人が台本の元となる案を数個快適て、冬休み明けにみんなで読んで・・・「俺らにはこれしか無い」と一致し、オリジナル脚本と言うこの学校始まって以来の新しい道を進む事になりました。

 台本に関する事だけを言えば、みんなで少しづつ手を加えて、全部で18版まで作りました。そして、いよいよ来週には最終版が無いと演劇を出来ないとまで追い込まれたある週末、みんなで学校に泊まる事になり、寝袋持参で集まりました。朝から作業を開始し、昼を過ぎて、時計が更に回って、夜ご飯を食べ・・・いつも寝る時間を過ぎて・・・・・気がつけばあたりが明るくなり始めた5時頃・・・そのまま(最終版決定の為の)脚本の直しは続き、次の日の昼12時で何とか仕上がりました。日曜日から、月曜日にかけて18時間も寝ずにひたすら台本に解釈や、感情を台詞に反映させていました。

 更に仕上がったその当日に台本を外す事が決まっていたので、(半日しか使われてない)幻の台本となりました。18時間の試練が終わったと思ったら、そのままできたての台本を持って、通し練習・・・・これが最終版の台本を持って行った唯一の練習でした。翌日、みんなの台本は舞台の横に山済みでした。



 学校に来て、朝近くの神社まで走って、一日の流れを確認し、各製作グループの状況報告及び共有を行って、練習会場と学校を往復する日々がずっと続きました。学校に来ているにも関わらず、全く他のクラスの生徒と合わない日々、きっと12年生は引きこもっていると思われていたに違いないです。

 とうとう7月11日にゲネプロを迎える事となってしまいました。本番が見れないと言う数名の生徒+先生方を観客に呼び、全てのシーンの通し(本番同様、音響、照明も全て込み)を行いました。あの時の事を思い出すと、鳥肌が立つくらい完成度は低かったです。でも、あの時の内面を思い起こしてみると、死ぬ気で自分の持っているものを伝えようと頑張っていました。

 ゲネプロの翌日、毎年恒例の学校行事「星の祭り」で「スター・ギフト」のテーマ曲をちょっとだけ披露しました。これが予想以上に大受け、この流れをそのまま第一回公演のテンションに上乗せしました。

 学校生活で最後の星の祭りを迎えた翌日には、「第一回公演」が遂にやってきてしまいました。学校の小さいホールにぎゅうぎゅうに入った200人近いお客さん、始まる前、客席と舞台を隔てる一枚の幕越しに伝わってきたその熱気は私たちの緊張を頂点まで押し上げました。

 終わった後の感想はただ一つ・・・「本当に、熱かった。」です。クーラーが3台動いているとは思えないようなその熱気、来ている衣装がだんだん違う色に変わっていくのが客席からも見えたようです。舞台の奥ではみんなが熱中症で私が倒れないように、絶えず「水を飲め」と声をかけてくれました。はけるごとに水分は取っていましたが、あの日流した汗には遠く及びませんでした。
 
 第二回公演の舞台となった大阪の会場でも、横浜まで遠出した会場でも、千秋楽を行った同志社女子大の新島記念講堂でも、クーラが完備されており、学校ほどの汗はかかずにすみました。こう考えてみると、最初が学校でよかったです。



 続く大阪公演でも、大阪人らしい派手な笑いをいただき、大変満足のいく公演となりました。客席までの距離も丁度よく、学校のホールとよく似たアットホームさを感じる事が出来ました。本番終了後に、お客さんを送り出す時に「感動した、ありがとう」と学校以外の外部の方に言われたのは心に響きました。

 学校で燃えて、大阪でうけた次はいろいろ大きな山場でもある「横浜公演」です。昼間に高速バスで出発し、8時間ほどで横浜駅に到着しました。途中でもパーキングエリアのアイスも含め、かなり快適な移動でした。夜に到着、ご飯を食べて銭湯へ。翌日は、同行してくれた先生が横浜の町を事細かく案内してくれて、中華街から横浜港までおいしい、たのしい、感動がいっぱいの息抜きツアーでした。







 横浜公演は少しアウェーな感じでした。客席までの距離が異常に遠かったと言うのもありますが、関西のノリは関東人には少し伝わりにくいようです。前半はばたばたと倒れるように終わり、皆やりきれない思いでいっぱいでした。2幕に入る前に、気合いの言葉を入れて絶対盛り返すぞと意思を確認し合いました。そして、始まった2幕・・・みんな必死でした。捨て身の演技で関西の笑いを何とかアピールして、お客さんとの距離を縮めました。最後には、お客さんも立って、最後の歌の振り付けを一緒に踊りました。



 最後に、「ノリの悪い関東人を盛り上げてくれてありがとう」とまで言っていただいて、気分は最高潮でした。講演後に食べきれないほどたくさんの差し入れを頂き、みんなでおいしくいただきました。銭湯の湯船に浸かっているあの一瞬だって、緊張していた前日とは別物でした。青春18切符で帰る予定でしたが、翌日からの発売と言う事が発覚し、新幹線での移動となりました(久々で、なぜかわくわくしました)。

 関西に帰ってきて半日体を休めた後は、いよいよ最終公演の仕込みに入りました。本番前日の夜からお借りした、「同志社女子大の新島記念講堂」で一幕の場当たり(動きの確認)を行い、最終調整をやりました。照明の打ち合わせがうまく行っていなかったのか、仕込み作業がずれ込んでしまい、この日は一幕の場当たりしかできませんでした。

 泣いても笑っても最終公演。7月21日、この日の事はもう忘れる事が出来そうにありません。滑舌があまくなってしまっていので、朝はジョギングを少しやった後、滑舌の練習をして、体を本番に向けていきました。本番の準備は、高等部の他の生徒、保護者の方々・・数え来てない方々が力を貸していくれました。

 これまでやった中で一番広い会場、座席数が1000席。席の多さに圧倒されてしまいますが、その音響効果も抜群。それのおかげで,台詞はお腹から声を出さないと空中を漂って、奥の席まで届きません(前半後の休憩時間で知らされた)。

 横浜同様に一幕はお客さんや空間の広さに飲まれてしまいました。でも、不思議な事にこれも横浜と同じで・・いや横浜以上の巻き返しを行いました。今回こそ最後なんだと言う気持ちがみんなの中にあり、最後は弾けました。「壁にタッチして帰ってくるのではなく、そのまま走りきれ!」何度も何度も言われました。

 最終公演、文字通り出し尽くしました。それがどうなったのかは、お客さんの拍手とアンケートが物語っていると思います。とりあえず自分的には、これまで辛かった事も楽しかった事も全て出し切りました。最後のスピーチを担当する事になっていたので、本番3分前までずっと悩んでいました。何を言おうか悩んだけど、やはり伝える事は「ありがとう」の気持ちだと思う、シンプルなものにしました。

 「バラバラでまとまらないクラス」なんて事を言われていた時期もありましたが、そんな事はもう二度と言わせません。今の私たちは、苦しい事は共に泣いて、楽しい事はみんなで笑ってきた最高の仲間です。どんな事だって、こいつらとならやっていけると本気で思える、もはや家族です。

 最初は逃げようとする事もありました。あの頃は最後がこんなにもすばらしいものになるなんて想像もついていなかったです。終わってみて初めて、自分がいかに貴重な体験をさせてもらったのかに気がつきます。本当に良い経験になりました。


  スター・ギフト・・・今、私たちの未来が輝きだす。

 

フォーラム・スリー:スター・ギフト
The STAR'S GIFTS(生徒たちのブログ)
京田辺シュタイナー学校 ご案内
2008.07.23 Wednesday 18:12 | comments(0) | trackbacks(0) | シュタイナー学校生活 |
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