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A small planet小さな希望の惑星 Since 2005
シュタイナー学校に通っていました。今はベルリンに住んでいます |
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bunzlauer keramik日本の友人に頼まれて、ベルリンにある「bunzlauer」のお店に行ってみた。磁器に対して特別な関心があった訳ではないが、これだけの数が一度に目の前に現れると圧巻であった。 環状線で読書。最寄り駅まで歩いて、溜まっていたタスクを一気に片付ける為に一日乗車券を買った。別府の親友に頼まれた偵察も無事終えて、好きな書店をハシゴして、大好きなタピオカミルクティーも飲むことができた。電車に乗って遠回りして帰ろうと思ったその時、今日たまたま鞄の中に小説を入れていることを思い出した。小川糸の小説「食堂かたつむり」、何処か聞いたことある様なタイトルと表紙のイラストで出国前にデザイン本に隠れて買い足した唯一の小説。右回りの環状線で窓際の席に腰を掛けてから、ページを飛ぶように読み進んだ。 何事にも例えがたいホームシックの小波が幾度も押し寄せる謎のモヤモヤが胸を充満してはや数日、自転車のパンク修理もままならず、ベルリンの天気にも似たどんよりした気分で過ごしていました。ふと思えばドイツに来てから、現地人の大雑把な生活にどっぷり使っていたのかも知れない。小説の器用な表現と、料理と向き合う繊細な心に自然と笑みが浮かび、自分自身のことを日本人と再認識したくすぐったい瞬間だった。主人公と共に一喜一憂し途中、涙を堪えるのに空を下から見上げていた。 iPodのシャッフルで流れる、7:3の割合の洋楽と古いJ-POPのミックスを聞き流しながら環状線を回り続ける車両に、このまま座り続けたら日本に帰れるかもしれないと淡い期待も寄せた。小説の世界に潜りこみながら、息継ぎに窓の外に流れる同じ景色が少しずつグラデーションに染まっていくのを眺めれなが、半分まで読み進めて環状線を3週した列車を降りた。 自炊生活で陥る同じルーチンの献立。考えぬいた特別なメニューに思いを込める料理好きの主人公がお客さんの心を暖かくするのに感化され、帰りのスーパーで普段パックで買うチーズを思い切って、カウンターで注文してみた。明日の自分を創る食事を自分で決めれるのだから、最良の物を食べるのが筋だろうと考えた。普段は同居人がチーズを買ってくるのだが、「子供たちがよく食べてるチーズを下さい」とカウンターのおばさんに頼んで買ってきたチーズの包を渡すと、日本語訛りに笑った。
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